CND Forum Day 3 – August 26th
中米による美しい祈りのなかで、私たちが考え、実行し、変容していくことができるように祈りが捧げられた。
午前の部は「CNDの学校―植民地教育」について、カトリーヌ・ラロシェル氏とニコール・オボムサウィン氏による話から始まった。
カトリーヌは、19世紀にケベックにあったCND学校が行っていた教育は、国家中心の観方で解釈されたものであったと振り返った。当時の教育は、他の民族と比較しながら行われ、子どもたちにイラストなどのイメージをとおして差別化しながら行われた。CNDの学校でも白人至上主義からくる優位性を主張した教育が行われていた現実に触れられ、教育は人々に害を与えることもあるということを意識する必要があると助言した。
次に「学校と真の自由への教育」について3名の姉妹の取り組みについて紹介された。シスターロジーヌ・ンブラマは、19世紀の教育が差別化をはかるものであったが、マルグリット・ブールジョワ幼稚園・小学校では、社会的弱者のために、彼らが人間として生きるための社会的、知的、道徳的、技術的教育を行い、社会の弱者と対峙しようと取り組んでいる。また近年は、私たちの共通の家を保護するための行動にも従事している。マルグリット・ブールジョワ小学校は、子どもたちの教育をとおしてマルグリット・ブールジョワのように信仰、希望、愛、連帯の精神を伝えることを望んでいる。
シスター中本敦子はマリア管区の2つの学校の取り組みについて紹介した。CNDの2つの学校では、生徒の自己の尊厳を軸とした教育を行うために、立腰黙想、朝の祈り、関わりを大切にする教育を行っている。これらの実践をとおして、生徒たちが心の深いレベルで、自己の尊さに気づくことで「真の自由」が実現するよう日々、取り組んでいる。
最後にシスターパトリシア・マッカーシーは、日本、アイルランド、チリの3つの詩を紹介し、愛のある共同体のなかで育まれた子どもは、自信をもって悪に立ち向かい、まっすぐに生きる人に育つことを語られた。その上でパトリシアは、子どもたちにイエスとマリアが共におられることを希望のうちに伝え、子どもたちが愛と信頼を学ぶ教育の大切さについて述べた。
午後は、3つのワークショップが行われた後、全体会が行われた。各グループで行われた分かち合いの中から、アーカイブ部門では、所蔵している遺産にも植民地主義の要素が含まれている現実を踏まえて、真の自由に向けた具体的な取り組みを続けていくことを確認した。私たちが再び、過去の過ちを繰り返さないために、文化、文脈のなかで過去を振り返り、まことの自由へ向けた歴史を刻んでいくことの責任を皆で共有した。